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ユーザーからのフィードバックで気づいた「自分では見えない改善点」

「ここ、ちょっと使いにくいんですけど」

SaaSを公開して初めてユーザーからもらったフィードバック。正直に言います。

最初はちょっとヘコみました。

「え、そこわかりにくい? 自分ではめちゃくちゃわかりやすく作ったつもりだったのに」

でも、冷静になって考えると、それは当たり前のことでした。

作った側と使う側では、見えている景色がまったく違う。

今日は、ユーザーからのフィードバックで気づいた「自分では見えなかった改善点」について、正直に話します。

目次

自分で使っていると「盲点」が増える

開発中、私は毎日このツールを使っています。

機能を追加するたびに自分でテストする。動作を確認して、「よし、これでOK」と判断する。

でもここに罠がある。

自分は「全機能を知っている状態」で使っている。どのボタンを押せば何が起きるか、頭に入っている。エラーが出ても、何が原因かわかっている。

初めてログインしたユーザーは、その「前提知識」がゼロの状態で触り始める。

ここのギャップが、想像以上に大きかった。

実際にもらったフィードバックと改善

フィードバック①:「どこから始めればいいかわからない」

状況: ログイン後のダッシュボード画面。複数の機能ボタンが並んでいたが、「最初に何を押すべきか」が不明だった。

自分の認識: 「左から順番にやれば良いことは明白でしょ」

ユーザーの認識: 「ボタンが6つあるけど、どれを押したら何が起きるの? 怖くて押せない」

改善: 初回ログイン時に「まずはここから」というステップガイドを表示するように変更。ボタンには説明テキストを追加。

気づき: 開発者にとっての「明白」は、ユーザーにとって「不明」であることが多い。

フィードバック②:「処理が終わったのかどうかわからない」

状況: バッチ処理を開始した後、画面に変化がない。裏側では処理が進行しているのに、フロント画面が静止状態。

自分の認識: 「ターミナルのログを見れば進行状況はわかるし」

ユーザーの認識: 「ボタン押したのに何も変わらない。壊れた? もう一回押すべき?」

改善: 進行状況をリアルタイムで表示するプログレスバーを追加。「処理中です。完了まで約10分かかります」というメッセージも表示。

気づき: 「何も起きていないように見える」ことは、ユーザーにとって最大のストレス。

フィードバック③:「エラーメッセージの意味がわからない」

状況: サーバーとの接続エラーが発生したとき、「Error 500: Internal Server Error」と表示された。

自分の認識: 「500エラーか、サーバー側の問題だな。ログ見よう」

ユーザーの認識: 「Error 500って何? 自分が何か間違った? データ消えた?」

改善: エラーメッセージを日本語化。「サーバーとの接続に問題がありました。数分後にもう一度お試しください。問題が続く場合はお問い合わせください」に変更。

気づき: エラー表示は「何が起きたか」ではなく「何をすればいいか」を伝えるべき。

フィードバック④:「設定画面が多すぎて迷う」

状況: 記事のカスタマイズ設定。文体、キーワード密度、記事の長さ、画像スタイル、CTA配置……細かい設定項目が20以上あった。

自分の認識: 「細かく設定できた方が親切だよね。選択肢は多い方がいい」

ユーザーの認識: 「設定項目が多すぎて、どれをいじればいいのかわからない。全部デフォルトでいいの?」

改善: 「おすすめ設定でワンクリック」ボタンを追加。細かい設定は「詳細設定」タブに隠す。ほとんどのユーザーはデフォルトで十分動作するように設計し直し。

気づき: 選択肢が多いことは「自由度が高い」ではなく、「何を選べばいいかわからない」になりうる。

フィードバックから学んだ3つの原則

原則1:「自分目線」を捨てる

開発者は開発者視点でしか見られない。ユーザーの目線は、ユーザーにしかわからない。

だから、フィードバックは宝。「使いにくい」と言ってもらえることは、改善のチャンスをもらっているのと同じ。

原則2:「わかりやすさ」は機能より大事

高度な機能を10個追加するより、既存の3つの機能を誰でもわかるように改善する方が、ユーザー満足度は上がる。

これは建築の仕事でも同じでした。すごいデザインの家より、動線がわかりやすい家の方が、施主さんは喜ぶ。

原則3:フィードバックは「即」反映する

「検討します」と言って3ヶ月放置するのと、「直しました!」と3日で反映するのでは、ユーザーの信頼感が天と地。

個人開発の強みは、フィードバックから改善までのスピード。大企業にはできない速さで改善できる。これは最大の武器。

フィードバックをもらいやすくする仕組み

ただし、フィードバックは放っておいても集まりません。

私がやっていること:

  • LINEで気軽に送れる環境を用意する。フォームやメールは面倒すぎる
  • 「使いにくいところがあったら教えてください」と定期的にメッセージを送る
  • フィードバックをくれた人に感謝のメッセージを返す。次も送ってもらいやすくなる
  • 改善したら「〇〇さんのフィードバックで改善しました!」と報告する

フィードバックの循環を作ることが、プロダクト改善の最短ルートです。

「一緒に作っていく」という関係

最終的にたどり着いた考え方は、「ユーザーと一緒にプロダクトを作っていく」というものです。

完成品を売るのではなく、未完成品を一緒に育てる。

バグがあれば教えてもらう。使いにくいところがあれば改善する。「こういう機能が欲しい」と言われたら、できる限り実装する。

これは大企業のSaaSではなかなかできないこと。個人開発だからこそできる、距離の近さが強みだと思っています。

一緒に走ってくれているユーザーの皆さん、本当にありがとうございます。

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